※本記事は瑞金株式会社様より製品をご提供いただき作成したPR記事です。

本体正面。マグネット部分にQi2 25Wのロゴが入っている

手に持つとこのくらいのサイズ感。ストラップとしても使える 
スマホ(ケース込み)と並べた厚み比較

スタンドを引き出して自立させた状態 
スマホを立てかけて動画を見ながらMagSafe充電できる

側面のデジタルディスプレイ。1%刻みで残量がわかる

ワイヤレスイヤホンのケースもQi充電で対応できる

iPadもUSB-Cケーブルで問題なく充電できた

マグネットでピタッと吸着し、そのままワイヤレス充電できる
最近、モバイルバッテリーの世界で「準固体電池」というキーワードをよく目にするようになりました。エレコム、バッファロー、グリーンハウスといった国内メーカーが相次いで参入し、2026年のモバイルバッテリー市場のひとつのトレンドになっています。
今回、瑞金株式会社様からSatrayの準固体電池のモバイルバッテリーをご提供いただいたので、実際に使用してみました。
「燃えにくい」という謳い文句は本当なのか?普通のモバイルバッテリーと何が違うのか?そもそも準固体電池って何なのか?——気になるポイントをまとめてレビューします。
製品スペック
- 製品名
- Satray 半固体電池モバイルバッテリー(型番:SSB10pro-DG)
- 容量
- 10,000mAh
- 電池タイプ
- 準固体電池(半固体電池/セミソリッドステート)
- 入力
- USB-C:最大30W
- 出力
- USB-C:最大30W(5V/5A)
- ワイヤレス充電
- Qi2.2対応(最大25W)
- サイズ
- 11.5 × 7.5 × 1.9cm
- 重量
- 235g(うち電池部:150g)
- ポート数
- 3(同時充電:最大3台)
- 対応機器
- MagSafe対応iPhone(16/15/14/13/12シリーズ)、Qi規格対応スマートフォン、AirPods(ワイヤレス充電ケース)
- 認証
- PSE認証済
準固体電池とは? 仕組みを図解で解説
「準固体電池」と聞いてもピンとこない方が多いと思います。まずはここを丁寧に解説します。
仕組みの説明は不要で、レビュー本編から読みたい方は外観・デザインへどうぞ。
#Step 1:そもそもリチウムイオン電池はどう動く?
モバイルバッテリーに限らず、スマートフォンやノートPCのバッテリーはほぼすべてリチウムイオン電池です。構造はシンプルで、正極・負極・電解質・セパレータの4つで成り立っています。
充電するとリチウムイオン(Li⁺)が正極から電解質を通って負極へ移動し、放電(使う)ときは逆方向に移動します。この繰り返しで電気を蓄えたり取り出したりしています。
この「リチウムイオンが通る道」が電解質です。電解質の状態——液体か、ゲル状か、固体か——によって電池の種類が変わります。
#Step 2:3種類の電池を内部構造で比べてみる
電池の構造自体(正極・負極・電解質・セパレータ)は3種類とも同じで、違うのは電解質の状態だけです。
- ①リチウムイオン電池:電解質は可燃性の有機溶媒(液体)。すでに主流で量産コストも安いが、温度が上がると電解質が急激にガス化しやすく、発火・漏液のリスクがある
- ②準固体電池(半固体):電解質をゲル状にして難燃性を高めたタイプ。液漏れもしにくく、安全性とコスト・量産のしやすさのバランスが良い
- ③全固体電池:電解質がセラミックやガラスなどの固体。安全性は最も高いが量産コストが非常に高く、まだ研究・試作段階のものが多い
準固体電池は①の液体電解質をゲル状(半固体)に置き換えたものと考えると分かりやすいです。
#Step 3:なぜ従来の電池は燃えるのか?「熱暴走」の仕組み
リチウムイオン電池の事故の多くは「熱暴走(Thermal Runaway)」によるものです。強い衝撃・過充電・経年劣化などをきっかけに電池内部でショートが起きると、そこから温度が急上昇します。ここまでは液体電解質でも準固体電池でも共通して起こりうる現象です。
問題はこの先です。液体電解質は可燃性の有機溶媒でできているため、温度が上がると急激にガス化します。実はこれ、最近ニュースやSNSでもたびたび話題になる「スマホやモバイルバッテリーが膨らむ」現象の正体でもあります。電池が膨張しているのは、内部で電解液がガス化して行き場のないガスが溜まっている状態で、強い衝撃だけでなく経年劣化や軽い過充電でも起こり得るサインです。
この段階ではまだ発火していなくても、ガスがさらに増えて内圧が高まったり外装が破れて空気に触れたりすると、そのまま引火して熱暴走の連鎖に発展することがあります。しかも一度この連鎖が始まると、温度上昇がさらにガス化を加速させる悪循環に陥り、途中で止めるのが非常に難しいのがリチウムイオン電池の怖いところです。膨らんだバッテリーをそのまま使い続けるのが危険とされるのは、こうした背景があるからです。
準固体電池はここが決定的に違います。電解質がゲル状のため、同じように温度が上がっても急激なガス化が起きにくく、熱暴走の連鎖を断ち切れる可能性が高くなります。「電池が膨らんできたら使用をやめる」という注意喚起をよく見かけますが、準固体電池はそもそもこの膨張自体が起きにくい設計だと考えると分かりやすいかもしれません。
#Step 4:安全性・コスト・容量のトレードオフとメリット・デメリット
3種類の電池はそれぞれトレードオフがあります。ここまで解説した内容にもとづき、5つの観点を相対的な傾向(◎○△×)で整理すると次のようになります。数値化できるほど厳密なデータがあるわけではないため、あくまで傾向としての比較表です。
| 観点 | ①リチウムイオン電池 | ②準固体電池 | ③全固体電池 |
|---|---|---|---|
| 安全性 | × 発火リスクあり | ○ リスクを大幅低減 | ◎ 最も安全 |
| コスト効率 | ◎ 最も安価 | ○ やや割高 | × 量産コストが高い |
| 容量 | ◎ 大容量 | ○ ほぼ同等 | ○ ほぼ同等 |
| 寿命 | △ 標準的 | ○ やや長い傾向 | ◎ 長寿命 |
| 普及度 | ◎ すでに主流 | △ 普及が進行中 | × まだ研究・試作段階 |
準固体電池は安全性を大きく引き上げつつ、コストや容量は従来品に近い水準を保っている――という位置づけが、現実的な次世代電池と言われる理由です。表の5項目だけでは伝わりにくい部分も含め、安全性以外の観点も含めて準固体電池の良い点・注意点をもう少し掘り下げます。
メリット
軽さ・薄さ液漏れを防ぐ頑丈な密閉構造が液体電解質ほど必要なく、同容量でも軽量・薄型に仕上げやすい
安全性ゲル状電解質は液体よりガス化しにくく、熱暴走の連鎖が起きにくい
液漏れしにくさ電解質が半固体のため、外装が破損しても液体電解質のように漏れ出しにくい
量産のしやすさ全固体電池のようにゼロから専用の製造ラインを作る必要がなく、既存のリチウムイオン電池の生産設備をベースに移行しやすい。全固体電池より一足早く実用化・普及が進んでいる理由でもある
寿命ゲル状電解質は液体より劣化要因が少なく、サイクル寿命がやや長くなる傾向がある
デメリット
コスト量産技術がリチウムイオン電池ほど成熟しておらず、同容量帯の従来品より価格が上乗せされやすい。実際の価格差はおよそ1,000〜2,000円程度高い傾向にある
低温での性能ゲル状電解質は液体より低温下で流動性が落ちやすく、真冬の屋外など寒い環境では一時的に出力が下がりやすい
出力・急速充電性能ゲル状電解質は液体よりイオン伝導度がやや劣る場合があり、超高出力・超急速充電が求められる用途では液体電解質品に一歩譲る可能性がある
供給体制の未成熟さ全固体電池ほどではないが、従来のリチウムイオン電池ほど大規模なサプライチェーンや生産実績はまだ確立されておらず、製品ラインナップやカラーバリエーションの少なさにつながっている
いずれも絶対的な弱点というより、全固体電池に比べればまだ発展途上という位置づけです。通常のモバイルバッテリー用途では大きなデメリットにはなりにくい項目です。
ここまでを一言でまとめると、3種類の電池はそれぞれ次のような位置づけです。
- ①リチウムイオン電池:安さと大容量を武器に、今も主流
- ②準固体電池:安全性を大きく引き上げつつ、コスト・容量は従来品に近い水準を保つ現実的な次世代電池
- ③全固体電池:安全性こそ最高だが、量産コストの高さからまだ研究・試作段階
中でも準固体電池は今すぐ手に入る現実的な次世代電池として、2025〜2026年に急速に普及が進んでいます。
外観・デザイン
同梱物は本体、説明書となっています。説明書は日本語に対応していません。
本体サイズは11.5 × 7.5 × 1.9cm、重量235g(電池部のみ150g)で、コンパクトにまとまっています。カラーはメタリックのダークグレー1色展開です。
大きな特徴は、背面に収納された隠しスタンドです。使わないときは本体に折りたたんでおき、必要なときだけ引き出して自立させられる設計になっています。スタンドは全金属製で角度調整が可能で、動画視聴に最適な52°に設定されており、縦置き・横置きどちらにも対応します。
さらに、充電ケーブルを本体に内蔵しているのもポイントです。このケーブル部分はストラップとしても使えるようになっています。
側面には残量を0〜100%まで1%刻みで表示するデジタルディスプレイを搭載しています。LEDインジケーターと比べて、残量の把握がかなり正確にできるのはうれしいポイントです。
充電性能
#対応機器
Q&Aによると、対応デバイスは以下の通りです。
- MagSafe対応iPhoneシリーズ(16/15/14/13/12)
- Qi2.2 / Qi規格対応スマートフォン全般
- AirPods(ワイヤレス充電ケース)
一方で、Apple Watchのワイヤレス充電には対応していません。この点は購入前に注意したいポイントです。
#充電回数の目安
容量は10,000mAhです。ただし電圧変換や回路のロスがあるため、実際にスマホへ渡せる電力は満充電の7〜8割程度が目安です。一般的なスマホのバッテリー容量を考えると、フル充電およそ1.5〜2回分位になると思います。
#スマートフォンへの充電速度
出力はUSB-C最大30W(PD対応)です。iPhoneの急速充電上限は世代によって20〜27W程度、Android各社のPD対応機種も18〜45Wと幅がありますが、30W出力であれば大半のスマホの受電上限をカバーできるスペックです。
#iPadやノートPCへの充電
USB-C PD 30W出力は、Nintendo SwitchやiPad、軽量ノートPCの補助充電程度には対応できますが、一般的なノートPC純正充電器(45〜100W)と比べると出力は控えめです。バッテリー切れ直前の延命や「外出先で少し充電を足す」用途には向いていますが、ゼロからのフル充電や、ハイパワーを要求するゲーミングノートPCなどの主電源としては力不足になる可能性があります。
#ワイヤレス充電(Qi2.2)
Qi2.2規格に対応し、最大25Wでのワイヤレス充電が可能です。従来のQi規格(7.5W)やQi2ベースライン(15W)と比べて出力が高く、メーカーは「従来の3倍の速さ」と謳っています。ただし実際の充電速度は受電側のiPhone・Androidが対応する上限ワット数に依存するため、25W出力がそのまま速度に反映されるとは限らない点は留意しておきたいところです。
実際に使ってみての感想
実際にしばらく使ってみて感じた点をまとめます。
まず良かったのは、軽さです。特にスタンド付きの同容量帯モデルと比べると、持った瞬間に軽さの違いがわかるレベルでした。バッグに入れっぱなしにしても負担になりにくいのはうれしいポイントです。
参考までに、同じ10,000mAh帯でMagSafe・Qi2系のワイヤレス充電に対応する、従来型のリチウムイオン電池のモバイルバッテリーと重量・サイズを比較してみました。
| 製品名 | 重量 | サイズ(mm) | ワイヤレス | スタンド |
|---|---|---|---|---|
| Satray(本製品・準固体電池) | 235g | 115×75×19 | Qi2.2 25W | ○ |
| A社スリムモデル | 207g | 104×71×15 | Qi2 15W | × |
| A社スタンド付きモデル | 250g | 105×66×20 | Qi2 15W | ○ |
| U社製品 | 254g | 約112×71×20 | Qi2 25W | × |
※各社公式サイトおよび製品レビュー記事で公表されている数値をもとに作成。数値は2026年7月時点のもの
こうして並べると、スタンドを内蔵しないスリムなモデル(A社のスリムモデルなど)にはさらに軽いものもありますが、スタンドを搭載したリチウムイオン電池モデルと比べると本製品が最も軽量でした。同じくスタンド付きのA社モデル(250g)と比べて15g軽く、電池部単体も150gと軽量なので、「隠しスタンドは欲しいけど重さは妥協したくない」という人には有力な選択肢だと感じました。
一方で気になったのは、内蔵ケーブルの取り回しです。ケーブルが本体に固定されているぶん、充電中の置き方や角度によってはケーブルが邪魔に感じる場面がありました。ストラップとして使える点は便利ですが、純粋な充電ケーブルとして見るとやや使いにくさが残ります。
また、カラーバリエーションが少ないのも惜しいポイントです。展開はメタリックのダークグレー1色のみで、好みが分かれるところだと思います。
普通のモバイルバッテリーと比べてどうか?
準固体電池採用モバイルバッテリーの価格は、同スペックの従来モデルより1,000〜2,000円程度高い傾向があります。その価格差に見合う価値があるかどうかは、用途次第です。
なお、本製品の定価は6,280円です。執筆時点ではAmazonプライムデーセールで30%オフの4,399円で購入できるので、気になる方はセール期間中にチェックしてみてください(セール価格のため今後変動する可能性があります)。
準固体電池モバイルバッテリーが向いている人:
- 飛行機移動が多く、バッテリーの安全性が気になる
- リュックやカバンに長時間入れっぱなしにすることが多い
- 子どもや家族が使う用途で「万が一」のリスクを減らしたい
- 長期保存(防災グッズ)として使いたい
従来モデルで十分な人:
- とにかく安くおさえたい
- 普段使いのみで特殊な環境では使わない
よくある質問(FAQ)
#Satrayの準固体電池モバイルバッテリーの対応デバイスは?
MagSafe対応iPhone(16/15/14/13/12シリーズ)、Qi2.2/Qi規格対応スマートフォン全般、AirPods(ワイヤレス充電ケース)に対応しています。ただしApple Watchのワイヤレス充電には対応していません。
#フル充電は何回分できますか?
容量は10,000mAhですが、変換ロスがあるため実際にスマホへ渡せる電力は満充電の7〜8割程度が目安です。一般的なスマホのバッテリー容量で考えると、フル充電およそ1.5〜2回分になります。
#準固体電池は従来のリチウムイオン電池と比べて安全なのですか?
電解質がゲル状のため、液体電解質のように温度上昇時に急激なガス化が起きにくく、熱暴走の連鎖を断ち切れる可能性が高くなります。全固体電池ほどではありませんが、従来品より発火リスクを大幅に低減できます。
#価格は従来のモバイルバッテリーよりどれくらい高いですか?
同スペックの従来モデルと比べて、およそ1,000〜2,000円程度高い傾向があります。
まとめ
GOOD
高い安全性準固体電池採用で発火リスクを大幅に低減
軽量設計同容量帯のモバイルバッテリーと比べても軽く、持ち運びの負担が少ない
充実の充電規格30W急速充電・Qi2.2(25W)ワイヤレス充電に対応
便利な機能群1%刻みのデジタル残量表示、全金属角度調整スタンド、ストラップ兼用の内蔵ケーブル
気になる点
価格がやや高め従来モデルより1,000〜2,000円程度高い傾向
内蔵ケーブルの取り回し置き方や角度によってはケーブルが邪魔に感じる場面がある
カラーが1色のみメタリックのダークグレーのみでバリエーションが少ない
Apple Watch非対応ワイヤレス充電に対応していない
準固体電池という新技術を手頃な価格で試せる製品です。安全性を重視する方や、飛行機移動・防災用途で使いたい方には特におすすめできる選択肢です。
読んでくれてありがとう!
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