2026年9月10日午前2時(日本時間)、Appleのスペシャルイベント 「Surprise and Shine」 が開催されました。会場はApple Park。Tim Cook 氏から CEO を引き継いだ John Ternus 氏にとって、初のスペシャルイベントとなります。
注意: 本記事はAppleスペシャルイベント「Surprise and Shine」をリアルタイムで視聴しながら執筆したものです。内容に誤りや不正確な表現が含まれている場合があります。正確な情報は Apple 公式サイト でご確認ください。
目次
目次を開く
オープニング
今年のiPhoneは例年と構成が違いました。今回発表されたのは iPhone 18 Pro / Pro Max と初の折りたたみ iPhone Duo のみで、無印の iPhone 18、iPhone Air 2、iPhone 18e は登場しませんでした。1回のイベントで全ラインナップを出す従来のやり方からの転換です。
オープニング映像は全編iPhoneで撮影されたもので、映画のワンシーンのようなシネマティックな仕上がりでした。「新しいiPhoneの実力を、映像そのもので見せる」という、Appleらしい導入です。
続いて Tim Cook 氏が登場し、そこから John Ternus 新CEOへとバトンが渡されました。15年にわたるCook体制からの節目を、イベントの冒頭で印象づける演出です。
基調講演はまずAIの話から始まりました。ここでAppleが繰り返し強調したのが オンデバイス処理 です。Apple Intelligence の処理を端末内で完結させる方針を前面に出しており、クラウド前提の生成AIとは違う立ち位置を明確にしにきた、という印象を受けました。
iPhone 18 Pro と iPhone 18 Pro Max
最初に登場したのは iPhone 18 Pro と iPhone 18 Pro Max です。外観はiPhone 17 Proを踏襲しつつ、中身は大きく変わりました。
#A20 Pro — 2nmプロセスの新チップ
- チップ
- A20 Pro(2nmテクノロジー)
- CPU
- 6コア
- GPU
- 7コア
- ニューラルエンジン
- デュアル16コア・合計32コア
- ボディ
- アルミニウムUnibody
- ビデオ再生
- 最長36時間(Pro)/ 最長45時間(Pro Max)
- 冷却性能
- 次世代のベイパーチャンバー
ボディはPro系として初めて アルミニウムUnibody を採用しました。背面にCeramic Shield、前面にはiPhone 16 Pro比で耐擦傷性能が3倍になった Ceramic Shield 2 を使っています。
数字として一番わかりやすいのは バッテリー です。ビデオ再生でPro が最長36時間、Pro Max が最長45時間。Appleは歴代iPhoneで最長と説明しており、2nmプロセスによる省電力化がそのまま駆動時間に効いた形です。有線なら約15分、ワイヤレスでも30分で50%まで充電できます。
CPUはA19 Pro比でメモリ帯域幅が50%増加、GPUは最大40%高速化しました。見逃せないのが ニューラルエンジンをデュアル16コア搭載し、合計32コア という構成で、AI処理性能はA19 Pro比で2倍になったとAppleは説明しています。基調講演の冒頭でオンデバイス処理を強調していたこととつながる強化です。
冷却は 次世代のベイパーチャンバー を採用し、表面積が従来比3倍、放熱性能は最大40%向上しました。高負荷時にクロックが落ちにくくなれば、動画撮影やゲームで性能を出し続けられます。
#カメラ — ついに可変絞りへ
- メインカメラ
- 48MP Fusionメインカメラ・可変絞り
- 絞り羽根
- レーザーカット6枚
- 絞り値
- f/1.48〜f/4
- 新機能
- プロレベルのコントロール、フォーカストラッキング、署名付き画像
最大の変更点は、48MP Fusionメインカメラ が可変絞りに対応したことです。これまでのiPhoneは絞りが固定で、背景ボケの量はソフトウェア処理に頼っていました。レーザーカットの6枚羽根で物理的に絞りを変えられるようになり、低照度ではf/1.48、ポートレートではf/1.8、集合写真ではf/4というように、明るさと被写界深度を本当の意味でコントロールできます。スマートフォンのカメラが「なんちゃって一眼」から一歩抜けた瞬間だと思います。
そして個人的に一番うれしいのが プロレベルのコントロール です。「ようやく」という言葉がぴったりで、絞りやシャッタースピードを撮影者側が決められるようになりました。フォーカストラッキングも入り、動く被写体を追い続けられます。
署名付き画像 も地味ながら重要な追加です。Proモデルの新イメージセンサーを使用することで、iPhoneのカメラで撮影された映像であることをiOS 27/iPadOS 27/macOS 27上で認証する『真正性情報』を、撮影時メタデータに書き込むことができます。AI画像なのかオリジナル画像なのかの区別をつけるために最近話題の技術です。
#ダイナミックアイランド
ライブアクティビティを 3つまで同時に表示 できるようになりました。乗り換え案内とフードデリバリーとタイマーを同時に走らせるような使い方が、画面を切り替えずに完結します。
#カラー
カラーは ブラック / シルバー / グレイシャー / バーガンディ の4色展開です。バーガンディが新色として加わりました。
#価格と発売日
- iPhone 18 Pro
- $1,199〜 / ¥219,800〜
- iPhone 18 Pro Max
- $1,299〜 / ¥239,800〜
- ストレージ
- 256GB / 512GB / 1TB / 2TB
- 予約開始
- 9月12日
- 発売日
- 9月18日
前世代から100ドルの値上げです。
新しいSiri
WWDC26で予告されていた新しいSiriが、あらためて時間を割いて紹介されました。
- 独立したアプリになった — これまでのように画面の上にかぶさる存在ではなく、Siri自体がひとつのアプリとして立つ形に変わりました
- ショートカットの作成 — 「こういう処理をしたい」と伝えるとショートカットを組み立ててくれます。ショートカットアプリは自由度が高い反面、最初のハードルが高かったので、ここを会話で埋められるのは大きい
- 画像編集 — Siriに指示して画像を編集できます
一部の機能は iCloudの有料プラン契約者向け の提供になります。
AirPods 5
続いて AirPods 5 です。標準モデルが129ドル(日本価格23,800円)、ワイヤレス充電ケースモデルが149ドル(同27,800円)の2モデル構成です。どちらもアクティブノイズキャンセリング(ANC)を標準搭載しており、AirPods 4ではANC搭載モデルが別売りでしたが、AirPods 5では標準搭載になりました。
#音まわり
- 新しい音響設計 による音質の向上
- パーソナライズされたオーディオ — 耳の形に合わせた最適化
- 外音取り込み
#Siri連携とライブ翻訳
Siriとの連携が強化され、ライブ翻訳 に対応しました。基調講演の冒頭からAIとSiriを軸に据えていた流れが、そのままイヤホン側の機能につながっています。
バッテリーはANC使用時で、標準モデルが本体最大4時間・ケース併用で最大20時間、ワイヤレス充電ケースモデルが本体最大5時間・ケース併用で最大22時間です。Appleは「業界最高クラスのノイズキャンセリング」とアピールしていました。
#Volume Swipe
個人的に一番気に入ったのが、軸の側面を指でなぞって音量調整できる Volume Swipe です。フォースセンサーで反応し、いちいちiPhoneを取り出さなくてよくなるのは日常的に効いてくる改善だと思います。ただしこの機能は 149ドルのワイヤレス充電ケースモデル限定 で、129ドルの標準モデルには付きません。
AirPods 5は本日9月9日から予約開始、9月18日発売 です。
iPhone Duo
今回の目玉は、Appleにとって初の折りたたみiPhone iPhone Duo です。
- チップ
- A20 Pro
- サイズ感
- パスポートサイズ、片手に収まる大きさ
- アスペクト比
- 1:1.4
- 外側ディスプレイ
- 約5.4インチ
- 内側ディスプレイ
- 約7.6インチ・歴代iPhone最大
- フレーム
- グレード5チタニウムフレーム
- 前面ガラス
- Ceramic Shield 2
- 背面ガラス
- Ceramic Shield
- 背面カメラ
- 48MP Dual Fusionカメラシステム
- 外側フロントカメラ
- 12MPセンターフレームカメラ
- 内側フロントカメラ
- FaceTime用ディスプレイ内蔵カメラ
- 生体認証
- サイドボタン内蔵のTouch ID
- カラー
- スターホワイト / ナイトスカイ
- 防水防塵
- IP68
- SIM
- eSIMのみ・全世界共通
- ストレージ
- 256GB〜2TB
- ビデオ再生
- 内側利用時31時間 / 外側利用時44時間 / 両画面均等利用時24時間
- 価格(256GB)
- $1,999〜 / ¥364,800〜
- 予約開始
- 10月16日
- 発売日
- 10月23日
他の新製品が9月18日発売なのに対し、iPhone Duoは 予約開始10月16日・発売10月23日 と1か月以上あとになります。価格は256GBモデルで$1,999(¥364,800)から、上位の2TBモデルは約$3,000になる見込みです。
Appleは「歴代iPhone最大のディスプレイ」「歴代iPhone最薄」とうたっており、折りたたみでありながら単なる特殊モデルではなく本流のiPhoneとして位置づけている印象を受けました。冷却にはPro系と同じ ベイパーチャンバー を採用し、フレームには グレード5チタニウム、ガラスには前面 Ceramic Shield 2・背面 Ceramic Shield を使うなど、耐久性まわりもPro系に準じた作り込みです。
閉じた状態はパスポートサイズで片手に収まる約5.4インチの外側ディスプレイになり、ホーム画面をそのまま表示できます。こちらの前面カメラは 12MPセンターフレームカメラ で、通常のiPhoneと同じ円形のパンチホール方式です。
一方、開いた内側の約7.6インチディスプレイは歴代iPhone最大で、FaceTime用のカメラを ディスプレイ内に内蔵 しており、ロック画面を縁いっぱいまで表示してもカメラの切り欠きが見当たりません。外側はパンチホール、内側はディスプレイ内蔵カメラと、面ごとにカメラの実装を使い分けているのが特徴的です。
認証はFace IDではなく、サイドボタンに内蔵された Touch ID です。折りたたみのヒンジ構造上、顔認証センサー類の配置が難しいためと考えられます。
ディスプレイは映り込みを抑える独自の Nano-texture仕上げ も選べます。Apple Pencil(USB-C) にも対応予定ですが、提供は年内とのことで発売と同時にはなりません。7.6インチの内側ディスプレイをメモやイラスト用途で使うことも想定されているようです。ソフト面では マルチタスキング と刷新されたiOSを掲げており、開いた状態での2画面的な使い方に最適化されている様子でした。
背面は 48MP Dual Fusionカメラシステム です。48MP Fusionメインカメラと48MP Fusion超広角カメラの2眼構成で、望遠は省略されています。複数枚を自動合成するとみられる Smart Take、質感まで調整できる フォトグラフスタイル、4K/120Hzのスローモーション撮影 に対応します。バッテリーは本体の両側に配置する デュアルバッテリーシステム を採用しています。
カラーは スターホワイト と ナイトスカイ の2色展開です。
開閉の角度をつけて自立させたり、開いた状態でノートPCのように使ったりと、角度によってさまざまな使い方ができる のもこの端末ならではです。通信は全世界共通の eSIM専用 で、物理SIMトレイは搭載していません。
いろいろな使い方ができそうで、今後の展開が楽しみな製品です。
Apple Watch Series 12 と Ultra 4
Apple Watch も新チップ S11 に更新されました。iPhoneやAirPodsと同じく、健康・フィットネス機能とAI関連機能への投資が中心です。
#Apple Watch Series 12
- チップ
- S11
- ケースサイズ
- 42mm / 46mm
- ケース素材
- アルミニウム / チタニウム / セラミック
- アルミニウムカラー
- ダークブロンズ / ブラック / ライトゴールド / スペースグレイ
- チタニウムカラー
- ラディアントゴールド / ナチュラルチタニウム
- セラミックカラー
- パールホワイト / ナイトブルー
- バンド
- Sport Band、新柄のSport Loop、Milanese Loop、Modern Buckleほか。Apple Watch Hermès Series 12も用意
- バッテリー
- 通常24時間 / 屋外ワークアウト時10時間
- 価格
- $399〜 / ¥71,800〜
ケースはアルミニウム・チタニウムに加えて セラミック が復活し、3素材構成になりました。屋外ワークアウト時のバッテリーは前モデル比25%増の10時間、低電力モードでは最大38時間まで伸びます。健康機能では新しい光学式心拍数センサーが心拍数を 5秒間隔で終日測定 し、HRV(心拍変動)の測定頻度も 従来の最大24倍 に増加。これにより常時いまの心拍を確認できる Live heart rate や、日々の心拍・HRVの変化から体調を数値化する Health Age、その日どれだけ動けるかを1つのスコアで示す 準備度 など、「ウェアラブルデバイス史上最も高い精度」とうたう心拍センシングを軸にした機能がまとまって強化されました。
オンデバイスで音を解析する オーディオインテリジェンス には、直前15秒の会話をテキストで振り返れる Live Rewind、1日の出来事からタイトルと要点を自動生成する Siri Recap、サウンド認識、Shazamが含まれます。充電は15分で最大12時間分回復します。
#Apple Watch Ultra 4
- チップ
- S11
- カラー
- ナチュラルチタニウム / ブラックチタニウム
- Hermès版
- ナチュラルチタニウムのみ
- バッテリー
- 通常50時間 / 低電力モード84時間
- ワークアウト時バッテリー
- 長時間のワークアウト25時間 / 長時間のワークアウト(最大)45時間
- 価格
- $799〜 / ¥142,800〜
Ultra 4 もチップはS11に更新され、バッテリーは通常使用で最長50時間、低電力モードなら84時間まで伸びます。屋外での連続計測を重視した 長時間のワークアウト(最大) では45時間の追跡が可能です。充電は15分で最大18時間分回復します。Series 12と同じくHealth Sensing Systemによる心拍・HRV計測の強化やHealth Age、準備度、オーディオインテリジェンスを共有しつつ、Appleが「あらゆるスマートウォッチで最も正確」とうたう 歩数トラッキング など、よりハードな使い方に寄せた項目が加わっています。
Series 12・Ultra 4 とも本日9月9日から予約開始、9月18日発売 です。
価格と発売日まとめ
| 製品 | 米国価格 | 日本価格(税込) | 予約開始 | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | $1,199〜 | ¥219,800〜 | 9月12日 | 9月18日 |
| iPhone 18 Pro Max | $1,299〜 | ¥239,800〜 | 9月12日 | 9月18日 |
| AirPods 5 標準 | $129 | ¥23,800 | 9月9日 | 9月18日 |
| AirPods 5 ワイヤレス充電ケース | $149 | ¥27,800 | 9月9日 | 9月18日 |
| Apple Watch Series 12 | $399〜 | ¥71,800〜 | 9月9日 | 9月18日 |
| Apple Watch Ultra 4 | $799〜 | ¥142,800〜 | 9月9日 | 9月18日 |
| iPhone Duo | $1,999〜 | ¥364,800〜 | 10月16日 | 10月23日 |
iPhone 18 Pro / Pro Max は 9月12日に予約開始、9月18日発売 です。AirPods 5とApple Watchは本日9月9日から予約開始、9月18日発売です。iPhone Duoだけは 10月16日予約開始・10月23日発売 と、他製品より1か月ほど遅れます。
まとめ
#感想
今回の目玉である iPhone Duo は発表前からさまざまな意見が出ていましたが、個人的にはとても面白いデバイスになるのではないかと期待しています。Appleならではのアプリの表現や連携によって、今後さまざまな使い方が生まれてくると思います。発表会でもいくつか紹介がありましたが、どれも便利そうなものばかりでした。
AirPods 5 の進化も見逃せません。今回からANCが標準搭載になったことで、より音楽を楽しめるようになりました。またワイヤレス充電ケース付きモデルには Volume Swipe 対応のフォースセンサーが搭載されていて、個人的には一番うれしいポイントです。自分もこの機能が付いたイヤホンを使っていましたがとても便利だったので、ぜひ試してみてほしいです。
今回は全体的にカラーが落ち着いた印象で、いいなと思いました。Apple Watchのゴールドやブロンズ、iPhone 18 Proのバーガンディは、どれも落ち着きがあってかっこいいと思います。
読んでくれてありがとう!
この記事が面白かったら、ぜひSNSでシェアしてください。
感想やコメントもお待ちしています